未来創想コラム

故人との対話

投稿日:2013年8月12日

カテゴリ : 手元供養に関するコラム

東日本大震災の際に「あしなが育英会」に寄付をしました。
この寄付金で震災遺児に特別一時金200万円程度を遺児1900名ほどにいち早く支給できたそうです。わずかの寄付ではありましたが、お役に立ててよかったです。
そして、その後「あしながファミリー」という新聞が送られて来るようになりました。

第127号に文部科学大臣下村博文氏のインタビューが載っていました。
下村氏はあしなが育英会・高校奨学生第一期生だそうです。
あしなが育英会前副会長でもある下村氏は9歳の時に父親を事故で亡くされ、ご苦労されたそうです。
9歳の下村少年は辛いことがあるとお母さんを心配させないように、お父さんのお墓に夜な夜な内緒で出かけて行っては「これからも見守っていてくれ」「強く生きられるよう、あの世から励ましてくれ」とお願いしたと言います。
下村少年はつらくてつらくてどうしようもなくなった時に、ノートの切れ端につらいことを書き連ね、それを袋に入れてお父さんの墓の前に行って穴を掘り手紙を埋めたのだそうです。
「亡くなった人と対話する」ことはとても大事なことではないでしょうか。
下村少年は誰に教えられることもなく、つらい思いをどうすることもできずに手紙に書いて埋めたのですね。
働き詰めのお母さんや小さな兄弟たちに話すことはできなかったのでしょう。

人は、様々な方法で「亡くなった人と対話」しています。お墓やお仏壇(祈りの場所)の前で、いろいろな報告をしたり、愚痴を聞いてもらったりするのですね。
そのような場所は必要ではないでしょうか。

お墓はいらない、仏壇もいらない、というような風潮ですが、祈りの場所で故人と対話することはきっと必要だと思います。
あなたはどのような祈りのスペースをお考えでしょうか。