未来創想コラム

納骨をせかされたら?

投稿日:2014年2月27日

カテゴリ : 手元供養に関するコラム

お父さんを急に亡くされた娘さんからお電話がありました。
お父さんの遺骨の一部を手元に置きたいので、カタログを送って下さい。とのこと。

お話を聞くと急に亡くなってしまったので、お母さんも自分たちも当惑するばかり。
とりあえず無宗教の家族葬で葬儀は済ませたものの納骨の予定も決まっていません。
涙ながらに「手元に置くにはどうしたら良いですか」「何も知らないので・・・」と。

ごもっともです。

家族の誰かが亡くなって初めて葬儀・火葬・納骨等々を経験するのですから。
無理もありません。

悲しみのどん底からまだ立ち上がれていないご家族に対して「納骨は?いつ?」等ご親戚から催促があるのだそうです。
まだ、何も考えられないのに四十九日が近づいてきて、心ばかりが焦っておられるみたいです。

同じような境遇にいらっしゃる方がこの記事を読まれているかもしれませんので、納骨について参考程度に記しておきます。

■納骨はする?しない?

もし納骨するということであれば、お墓(家墓・個人墓・合祀墓など)、納骨堂などが考えられます。
しないということであれば、散骨(樹木葬)、ご自宅に保管、が考えられます。

■納骨の時期は?

四十九日または百か日に、あるいは一周忌に納骨されることが多いです。
ですが、実は決まりが有るわけではありません。

今回のお問い合わせのご家族の場合、具体的に納骨についてはまだ考えられない状況です。
であれば、待ちましょう。

お心が穏やかになって、納骨を考えられる時まで待ちましょう。
ご遺骨は逃げて行きません。
バチも当たりません。

ご遺族にはしばらく悲しみを受けとめられるようになるまで、ご遺骨を手元に置かれて語りかけたり祈ったりする時間が必要です。

お嬢さんが二人なので、無宗教で葬儀を済ませ、位牌も作らず、仏壇も買う予定はないとのこと。
それでも、特にお母さんにとっては祈る場所は必要だと思います。

お写真を飾って、お花を飾り、時にはリラックスできるようなお香を焚いてみるのもいいでしょう。
形にとらわれないお父さんと語り合う場所が必要です。

その間に少しづつ、慌てずに資料を取り寄せたりして考えてみてください。
誰にも邪魔されないで悲しむ時間が必要です。

そんなお話をさせていただきました。
「ありがとうございました。少し前に進めそうです」と電話口で泣かれてしまいました。
嫁いだ娘さん二人ともお父さんの遺骨を身近に少し持ちたいそうです。
嫁ぎ先には嫁ぎ先の仏壇があるので、迷惑にならないようにひっそりと持ちたいというご希望でした。

これまで、みなさまがしっかり悲しんで、そこから立ち上がって行かれる姿をたくさん見せていただいてきました。
きっと、今回ご相談の娘さん二人とお母さんもしっかり生きていっていただけると信じております。