未来創想コラム

孫に伝えていますか?

投稿日:2015年11月24日

カテゴリ : 手元供養に関するコラム

「先祖に手を合わせる」ことをお孫さんに、子どもさんに教えていますか?

私の祖父母の世代は仏壇に朝には供え物をして夜になるとそれを下げてくる、ということをしていました。

昭和生まれの私の両親の家には仏壇も神棚もありませんでしたが、仏壇の有る親戚の家にお邪魔するとまずは「仏壇に手を合わせてきなさい」といわれて、よくわからないままにチーンとおリンを鳴らして手を合わせていたものです。

手を合わせる女性の画像

父が亡くなって実家には仏壇ができました。
子どもたちも手を合わせる機会が増えました。

私の家には仏壇も神棚もなく、子どもたちが手を合わせる所がありません。
でも、大阪には街角にお地蔵さんがいたりします。
「まんまんちゃん、あーん」と言って手を合わせるんだよと教えられてきた子どもたちは、自然に手を合わせることを覚えました。

食事の前にも関西や西の方では手を合わせますね。
いまでも小学校の給食で「手を合わせてください。いただきます」と声を揃えています。

いただきます。

それは太陽や大地が育んだそのいのちをいただきますということ。
食材を育ててくれた人、調理してくれた人などだけではなく、
いただくその生命やその生命を育んだ自然や人を超えたものを含めた全てに感謝する。
という意味があると思います。

大阪に来た当初は食事のたびにみんな手を合わせるので驚きましたが、今では自然にできるようになりました。
良い習慣だと思います。

仏壇もお墓も先祖に思いを馳せる良い機会です。
いのちがつながっていることがわかります。
また、手を合わせて祈るという行為によって感謝の気持を持ったり、人を思いやることが自然にできるようになるような気がします。

世界一幸福度が高いブータン王国では、男性は一日に1時間15分、女性は忙しいので1時間祈りの時間を持っているそうです。
忙しい日本では、1時間というわけにはいかないかもしれませんが、数分でも数十秒でも静かに祈る時間を持ってみることも必要ではないでしょうか。
故人を偲ぶ時間としてだけではなく、自分と向き合ったり、人を思いやったりする時間として。

先日、亡くなった赤ちゃんのためにお骨壷を求めに来られたご夫婦がありました。
2歳の女の子も一緒です。

お骨壷だけでなく子どものための空間をつくり、家族で手を合わせる場所にしたいとご希望でした。
おリンもいろいろあるので、音色を聞いたりしておられましたが、
「おりんは、上の子の遊び道具になってしまうかもしれない」とおっしゃっていました。

はじめは遊びでもいいではないですか。
ご両親と一緒に手を合わせているうちにお兄ちゃんがいたんだ。みんなに愛されていたんだ。自分も愛されているんだ。
ということがわかっていくと思います。
そんなお話しをさせていただきました。

私はおりんが大好きです。
空気が澄んでいくような気がして。祈りには欠かせない道具かなと思ったりします。