未来創想コラム

遺骨ペンダントを持ちますか?

投稿日:2013年10月15日

カテゴリ : 遺骨ペンダントに関するコラム

8月の暑い日のことです。30代の若い男性が突然ご来店されたました。
びっしょりかいた汗をふきふき、「遺骨ペンダントを考えています。」と。

まあまあ、ゆっくりお座りくださいとお話をきかせていただきました。

あまりにお若いので、とても色々とお聞きすることはできませんでした。
それでも、ぽつりぽつりと語ってくださいました。

寄り添う夫婦結婚6年目の奥様を突然に亡くされたそうで、
「悔やまれることばかりで・・・、仕事も手につきません。それでも腹は減るし、眠れるんですよ」とご自分を責める言葉ばかりが出てきます。

納骨はご自身の家のお墓と奥様のご実家のお墓に分けるのだそうです。
「自分の好きなようにしていい。」と葬儀の時から言われたのだそうですが、それはそれで、責任もあって大変だったと。でも、ほんとうに自分の好きなようにできたのでよかったかな・・とも

今回、遺骨をペンダントに入れて持つことは、実は奥様の実家から反対されたのだそうです。
「重しになってはいけないから」と。
「自分も10年20年後にこれをもっていられるのかといわれると正直わかりません。
でも、今はこれがないと乗り越えられない気がするんです。」
少し考えながら「遺骨ペンダントに名前も入れて下さい」と文字彫刻も承りました。

真剣に考えて考えて決められたことのようでした。
これ以上お話しすると涙がこぼれそうで、「そうですね。大変でしたね」と頷いてあげることしかできませんでした。

それでもお帰りの際には、少しスッキリしたお顔つきになって、
「できあがったら、また来ます。」と暑い陽射しの中を帰って行かれました。

奥様のご家族も悲しみの中にいらして、なかなか奥様のことをお話できないみたいです。
少しでも、聞いて差し上げることができてよかったかなと思います。しっかりした優しそうなご主人様でした。奥様もきっとお幸せだったに違いありません。