未来創想コラム

骨壷から見えた「あたりまえ」の違い

投稿日:203月5月5日

カテゴリ : ミニ骨壷に関するコラム

家族で初めてお葬式を出したのは、8年前の父の時でした。
火葬場で「お骨上げ」をした時の悲しさは忘れられません。
持って帰ったお骨壷も思いのほか大きくてびっくりしました。
関東地方は七寸の大きなお壷で、さらに箱に入って布が被せられています。

お骨壷全てがこのようなものかと思えば、そうではないようですね。
関西地方は五寸の少し小ぶりなおツボです。

「これじゃあ、全部入らない」と思うのですが、関西ではお骨上げの際にすでに一部はお骨壷に納めず、斎場で供養していただくのだそうです。

父の場合は、全部を拾って、なお火葬場の方が小さな箒のようなものとチリトリのようなもので遺灰を集めて入れてくださいました。
ですから、関西のかたのほうが分骨とか合葬とかいうのには馴染みやすいのでしょうか。
一心寺さんが流行るのもうなずける気がします。

また、直接木箱に納める地域もあるようです。

お墓に納骨するのも地域によって異なります。
我家の場合は、箱から出したお骨壷をそのままお墓のカロート®内に納めました。
「これでは、絶対に自然に帰れない」と思いました。

父の実家のある山形県では納骨の際に一旦骨壷から遺骨をさらしで作った袋に移します。
この袋は叔母(故人の娘)たちが一晩で縫い上げました。
この袋を持ってお墓へ行き、カロート®を開けて、またこの袋からお骨だけを出して納めました。(祖母が亡くなった時のかなり昔の記憶ですが)

変わったカタチの骨壷同じ日本でも、お骨壷もお墓の納骨の方法も地域や宗旨によって異なるのかもしれません。
事ほど左様に自分の常識と思っていることが世間の常識とは限らないということですね。
ちなみに、右の写真は以前にカナダの展示会で見た骨壷ですが、私たちの常識とは大きく異なる形状にびっくりさせられます。

手元供養というものも「常識」とは相容れないところから出発しました。
私が、カロート®ペンダントの販売を始めた当時は「成仏できない」とか「バチが当たる」などという人までいました。
しかし、本来のご遺族の「ご遺骨と離れがたい」という思いを「常識」にとらわれずにカタチにしたものが手元供養です。
今日、カロート®ペンダントをお求めに来られた20代の男性の口から「手元供養しようと思って」という言葉がでて、こちらがびっくりしました。
手元供養が「常識」になりつつあることを感じています。

お骨壷のカタチも素材もどんどん変わっていくのかもしれません。
人の死にまつわる様々なことが、「常識」ではなく、ご遺族様のお気持ちに沿った形で行われていくことを望みます。
これからは火葬・葬儀・供養のあり方を個人が考えて選ぶ時代かもしれません。
ただ、故人を悼む気持ち、祖先を思いやる気持ちは変わらないで欲しいと思うのです。
カロート®ペンダントやミニ骨壷をお買い求めのお客様とお話をしていると「大丈夫、故人を悼む気持ち、思う気持ちは時代にかかわらず、形にとらわれず、変わりはしない」と確信しています。