津波で亡くした妹さんを偲ぶペンダント

投稿日:2014年1月28日

カテゴリ : 遺骨ペンダントに関するコラム

2011年3月11日は忘れられない日となりました。あれから3年が経とうとしています。
津波で家や車が流される様子は今も目に浮かびます。
あの津波でご家族を亡くされた方はたくさんおられます。その中のお一人が当社をたずねて来られました。

お母さんと妹さんを津波で失ったそうです。
ご遺体は見つかり火葬され、ご遺骨は手元にあるそうです。お父さんも心労からでしょうか、あれから1年以内に亡くなられて、彼女は一人になってしまいました。優しそうなご主人様を伴ってお越しになりました。

2年経って、妹さんの爪が手元に帰ってきたのだそうです。
DNA鑑定のために提出されていたようで、お姉さんもその経緯はご存じなかったそうです。ネイルやハンドマッサージをしてあげたりした妹さんの爪、それをなんとか今のままの形で残したい、というのがご依頼内容でした。

どのような形にさせていただけるのか??
ペンダントにできれば・・・というお話でしたので遺骨ペンダントAZULシリーズの製法を用いたオーダーメイドを思いつきました。ひとまず一旦お預かりして、デザインを後日ご提案させていただくということになりました。

当社アトリエチーフの藤松が悩みに悩んだ末、デザインが決まりました。
お客様にお話して制作に入ります。
津波で亡くされたご家族ですが、色は海の色マリンブルーをお選びになりました。辛いのではないかと思いましたが、やはり海とは切っても切れない関係なのでしょう。
妹さんの爪にはまるでネイルアートのように希望の虹をイメージして家族三人のラインを引きました。裏側には三人の遺骨をそれぞれギュッと固めて三角に配置して絆を表しました。

完成後取りに来られる予定でしたが、体調を崩されているということでしたのでお送りいたしました。
後日、私と藤松宛にそれぞれ丁寧なお手紙までいただきました。喜んでいただいて本当にうれしく、早くお元気になっていただきたいと心からお祈りしております。

震災の傷跡はまだまだ東北地方には残されたままです。それだけでなく人々の心に深く深く刻まれているのだということを、この度のご依頼で痛切に感じました。
亡くなられたみなさまのご冥福をお祈りするとともに残された方には一日も早くお元気になっていただきたいと思います。
そのためのお手伝いができましたらとてもうれしいと思います。

お手紙から抜粋

「この度は、課題多き依頼をお受け下さり本当にありがとうございました。
仕上がりを拝見し、やはり貴社様で間違いはなかったと嬉しく思います。予想していたイメージよりもっともっと何倍も素敵な仕上がりに嬉しく思います。藤松様のお温かいお心遣いとともにペンダントを身に付けたいと思います。ペンダントを胸に新たな課題を乗り越えたいと思います。本当にありがとうございました。」
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